ハナビ、

ハナが東京砂漠で綴るよたばなしです copyright ©︎ ハナ 2009-2017 all rights reserved.

Le vent se lève, il faut tenter de vivre.

明日は誕生日。まもなく日付が変わる。

この一年はいろいろあって、そのせいではなく薬の副作用で目が回っている。
ぐるぐるむかむか、とにかくキツい。
これはきっと服用を止めるべきなんだろうな。
医者に電話して聞いてみなければ。

去年の明後日は骨を折った。
今年の今日は足が湿疹だらけ(治るのかな…?)
色々トラブルは尽きないけど、去年よりはずっといい場所にいる。

子どもの頃は指折り数えてあんなに楽しみにしていた誕生日が、いまや落ち込みの一因にすらなっている。
「子供の頃、大人はみんな、もっと人格者だと思っていた」
江國香織の『ホリーガーデン』の一節は30をとうに過ぎても頭から離れない。

何をそんなに落ち込むかというと、その原因はひとつではないんだけど、時間と可能性がだんだん失われていくこととか、それに耐えきれずに心も身体も磨り減りはじめたことが完全にこたえている。
心のほうが特につらい。
何をしても楽しい性分だったのに、いろんなことが急につまらなくなってきた。
これが中年、いやこんなんじゃ中年を通り越して老年ではとすら思う。

これからはこういうものと闘っていくことになるのだろうね。
擦り切れた心と身体をケアして何とか生きさらばえてゆくのだ。

なんとなく自分はずっとひとりなんじゃないかと幼い頃から思っていた。
どうやらそれが現実になりつつあるんだけど、今更それが嫌になりかけているのはもうちょっと早く何とかならなかったものか。
だれかといても疲れるしひとりでいてもしんどいし。
1.5人くらいがちょうどいいんだけどな。

いまの私の覚書。
年相応だと思うこと。

時々緑の中とかに行きたくなる。
脂っこい料理は敬遠する。
一度聞いただけで覚えられないことがある。
夜は家で眠りたいし朝はきっちり眼が覚める。
あんなに夢中だった音楽をろくに聴かない。
ピアノもお休み。
フラ語もお休み、仕事では英語に苦しんでる。
(スキュウなんて単語知らないよ私)
体重は増えやすくなった、腹回りの肉もつきやすく。
目も夜は酷使できない。

あまり傷つかなくなった。
自分に厳しくなくなって、他人に寛容になった。
時間に限りがあることを意識するようになった。
余計な自意識が全部落ちた。
あとひとつふたつはここに書けない変化がある。

ふと思ったこと。
私の時間は有限だという感覚なのだけども、子どもがいる人はずっと続いていく未来を思い描けるのかと思うと少しうらやましい。
それでもこれがいまのところの私で、たぶん投薬したりなだめすかしたり受け入れたりしてどうにかこうにかやっていく。

風立ちぬ、いざ生きめやも。