ハナビ、

ハナが東京砂漠で綴るよたばなしです、英語歌詞翻訳はじめました copyright ©︎ ハナ 2009-2022 all rights reserved.

The Circle Game

ニール・ヤング3連発に挑戦です。
そんなにニール・ヤングファンてわけではないのですがしかし。


本日のタイトルは、ジョニ・ミッチェルの曲です。
「The Circle Game」はジョニがニール・ヤングをモデルにして作った曲だとか。
映画「いちご白書」でバフィー・セントメリーというアーティストがカヴァーしてヒットしたそうです。*1

以下サビ部分の歌詞。メリーゴーランドのイメージが少女っぽくて素敵。

And the seasons they go 'round and 'round
And the painted ponies go up and down
We're captive on the carousel of time
We can't return we can only look behind
From where we came
And go round and round and round
In the circle game



ハナがもっとも敬愛する女性アーティストが、英語圏では*2ジョニ・ミッチェルJoni Mitchell)です。
数々の優れた男性アーティストと浮名を流し、その度に名作を世に流すつわものですが、
美人とかセクシーというんではなく、さばさばしてて自由な雰囲気。
多少研ナオコ似の骨張った風貌でいらっしゃいます。


もともとはフォーク系のシンガーソングライターとしてキャリアをスタートし、
ロックを抜け、ジャズを吸収し、いまは舞台音楽まで手がけておいでです。
ていうかそもそもミュージシャンじゃなくで画家志望だったみたいな。
なんかイマジネーションの塊のような方で、心にしみる歌をたくさん書かれています。


プライベートでありながら普遍的で、
とても女っぽいのに甘ったるくはなくて、
そしてどことなくいつも、旅の匂いがします。


ジョニの「ブルー(Blue)」というアルバムを聴くまでのハナは、
オアシス、U2みたいな強いロックが大好きで(いまもスキだが)、
グランジみたいな上着をはおった、ショートカットのとんがり小僧でした。
でもこのアルバムを聴いたとたん、ああ、これだよ、、、と開眼し、かっこつけから手を引きました。
ていうか、女であるってかっこよいんだなと素直に思ったのです。

ブルー

ブルー



以下に引用するのは、ジョニのファンなら皆、いちばんくらいに好きであろう曲「A Case Of You」です。
ちなみにこないだ出たトリビュートアルバムでは、プリンスが最高にかっこよくカヴァーしてました。*3

Just before our love got lost you said
I am as constant as a northern star
And I said, constantly in the darkness
Where's that at?
If you want me I'll be in the bar

(以下思いっきり意訳)
恋が終わるほんのすこし前
あなたが私にいったっけ
俺はいつも変わらないって
北極星みたいなもんだって
私はこう返したっけ
変わらずいつも真っ暗闇のなかにいるってこと?
どこにいるのかわかんないけど
あたしはバーにいるから会いたければ来れば

(↑稀代のハンサム男ジェームス・テイラーともつきあっていたらしい、、、ウラヤマシス)


私はいまでも“女性ならではの〜”なんてのはナンセンスだろとたまにぷんすかするのですが、*4
でもジョニの歌って、とっても女っぽいのに、いわゆる“女性ならではの〜”的なイメージはないのです。
それは女であるまえに人間だからなのかもとおそれおおくもボーヴォワールのようなことを書いてますが。
「優れた女性(または男性)は、両性を具備している」とジョニが語ったことがあると、
最近ゲットした「夏草の誘い」のライナーノーツに記述があり、なるほどと思ったものです。

夏草の誘い

夏草の誘い



またまた脱線。ニール・ヤングじゃないじゃん。はは。
ジョニもニールもカナダ出身だし、きっとうまが合う友人だったんだろうなと思います。*5


近所のローカル図書館にあったので、
ニール・ヤングがソロになってからの初期のアルバム、
「アフター・ザ・ゴールドラッシュ(After the Gold Rush)」も、
たしかジョニの「ブルー」に少し遅れて借りました。
あの元ピチカート・ファイブの小西康陽さんもおすすめしていた大名作です。


これはタイトルトラックの「アフター・ザ・ゴールドラッシュ」が最高です。
時代は全然ずれてるけど、入植当時の古き良きアメリカを連想してしまう。
ジーパンにダンガリー、泥の匂いと麦畑、馬、丸太小屋、、などなど。*6

(本来“1970s”と歌う部分が“21st century”に替え歌されてます)


あとはラストの「Cripped Creek Ferry」もたまに口ずさみたくなる曲です。
へいへーいくりっぷくりーふぇりー♪ってね。


ニールさんはギターだけでなく、曲書くのもすごいのですが、
実はこのほっこり声がなによりの魅力なのかもしれません。
この声で「孤独の旅路(Heart Of Gold)」とか歌われると、もうね。
(冒頭2分くらいなんか準備してますので2分過ぎから聴かれるといいかと)

「Rockin' in the Free World」とかいけいけな歌もあるんだけどね。



さてあっというまに夜が更けました。
激しい歯痛と肩こり(たぶん関連してるだろこれ)に悩まされながら書いてきましたが、
そろそろ閉じることにします。


ていうか私、あと10日でほんとにフランス行くんだよなー。。
こないだもだけど今回も直前に体調崩れるし。荷造りまだだし。
なんだかほんとに孤独の旅路になりそうです。月並みに不安です。
ではおやすみなさい。

*1:こちらのサイトに詳しい経緯が載せられておりました。
http://www.geocities.jp/s_ichinokura/sub4_doubt_birdsoffeather.htm

*2:ちなみにフランスではブリジット・フォンテーヌ(Brigitte Fontaine)ですが、この方は変態すぎなのでおすすめはしにくい。以前は気軽にいろいろな人にすすめていたのだが、、、とある美人の友人が、ハナにすすめられて「ラジオのように(Comme a la Radio)」という名盤を購入し聴いてみたものの、あまりに気持ち悪いので即日売ったという冗談のようなほんとの話があるのだ。

ラジオのように

ラジオのように

*3:ビョークの「ボーホー・ダンス(Boho Dance)」もよかったな。

*4:だから特に嫌いな言葉が“女性の社会進出”ね。よく学校のテストとかで“女性の社会進出”って書いときゃ正しい的な頭悪そうな問題があったもんだけど、なんだそれって感じでした。社会ってのは会社のことかよみたいな。文字ひっくり返せばいいのかよみたいな。

*5:ニールとはつきあってないらしいので。男女の友情は成立するのだ多分。大好きな映画「恋人たちの予感(When Harry Met Sally)」では結局成立してなかったけど、、、

*6:まるで映画「シェーン」の世界ですね。

シェーン [DVD] FRT-094

シェーン [DVD] FRT-094